健康づくりのための睡眠指針
みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
今回も厚生労働省が推奨している「健康づくりのための睡眠指針」より睡眠と健康についてお伝えしていきます。
今回は第3条について解説します。
睡眠12箇条の解説(第3条)
・睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高める
・睡眠時無呼吸は生活習慣病の原因になる
・肥満は睡眠時無呼吸のもと
睡眠不足や不眠は生活習慣病の危険を高める・原因になる
睡眠不足とは「睡眠時間が短いこと」、不眠は「睡眠できる時間が確保されているけど深睡眠が不足していること」と考えてみるとわかりやすいかもしれません。
睡眠不足や不眠の状態が続くと、体を回復させるホルモンバランスが乱れたり、不具合が体に訪れます。
ホルモンは入眠してからすぐ出現するものもあれば、入眠してから数時間後に出現するものもあります。
グラフからも分かるように成長ホルモンは入眠後すぐに出現し、コルチゾール(脂肪分解、糖分解、抗ストレスを促す)は目覚め前に多く出現します。
このように、様々なホルモンは適切な睡眠中に多く分泌するため、生活習慣病にも大きく影響するものだと考えられます。
肥満は睡眠時無呼吸のもと
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは1時間に5回以上、10秒以上呼吸が止まることです。
イメージ的には寝ている間に12〜13分に1度首を絞められているような状態です。
呼吸ができない状態が続くと、脳は低酸素状態になり、起きている間だと気を失うような状態です。
このような状態が寝ている間に発生するのです。怖いですね。
また、睡眠時無呼吸症候群の発症は肥満体の方になりやすいというイメージがありますが、最近の研究では肥満でない痩せ型の人にも症状が出ていることがわかっています。
睡眠時無呼吸症候群は現代の食習慣にも関係性があるのではないかという研究もなされています。
食べるものの変化により顎の形状が変化してきているのではないかと言われています。
健康体を作ろうと思えば、まず睡眠を見直す
これまで述べてきたように、適切な睡眠を得ることは健康な体づくりにもとても関係しています。
健康だから適切な睡眠がとれるのではなく、適切な睡眠がとれることによって健康が作られていくと考えるべきでしょう。
睡眠をおろそかにすることは不健康への第一歩かもしれません。