「睡眠負債」(睡眠関連キーワード)

睡眠の知識

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

「睡眠負債」という言葉は数年前の流行語大賞に選ばれてからかなり聞き慣れた言葉となりました。

今回は「睡眠負債」という睡眠用語についてお伝えします。

しかし、この「睡眠負債」と似ている言葉に「睡眠不足」がありますが、睡眠不足についてはこちら↓

「睡眠不足」(睡眠関連キーワード)
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睡眠負債とは

「睡眠負債」とはWilliam C. Dement 教授により提唱された言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態である。 わずかな睡眠不足が積み重なり「債務超過」の状態に陥ると、生活や仕事の質が低下するだけでなく、うつ病、がん、認知症などの疾病に繋がるおそれがあるとされる。(Wikipedia)
William C. Dement 教授は睡眠学の権威の方で「レム睡眠」「ノンレム睡眠」だけでなく、睡眠が体に及ぼす数多くの実験を行った学者です。睡眠学の祖とも言えます。

負債と聞くと、会社経営でも聞かれる言葉です。「負債が多く倒産した」「負債を返済する」などです。

これに似ていますが、睡眠の負債=「睡眠負債」は銀行の負債とは違い「返済することができません」。

また、睡眠の負債の場合は見えないところでやる気が無くなったり、眠気が急に襲ってきたりするので、仕事に影響が出たり交通事故になったりする可能性もあります。

睡眠負債で恐ろしいのは、「いつその積み重ねが重大なことになるかがわからない」ということです。

また、これに近い意味合いとして、「睡眠不足」がありますが、一時的な睡眠不足は次の日に多く眠ることである程度取り返すことができます。

睡眠不足=すぐに取り戻せるもの
睡眠負債=返済することができず、急に影響が襲いかかってくるもの
と覚えておくと良いでしょう。

睡眠負債は知らない間に溜まっている

睡眠負債を抱えるということは、良いことは全くありません。

重大な事故を起こしたり、職場で大きなミスを起こしてしまったり、やる気が無くなってきてうつ状態に陥ったり。

仕事の効率をあげようとするならば、長い時間働くということではなく「質の良い睡眠を効率的に活用する」ことをお勧めします。

仕事でも家庭でも、睡眠でも「負債」は溜めないようにしたいものですね。