睡眠12ヶ条の解説(第7条)

睡眠の知識

睡眠12ヶ条の第7条「夜ふかし避けて体内時計のリズムを保つ」

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

今回も厚生労働省が推進する「健康のための睡眠指針12ヶ条」について解説します。

参考になれば幸いです。

第 7 条.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。

 第7条
・子どもには規則正しい生活を
・休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進
・朝目が覚めたら日光を取り入れる
・夜更かしは睡眠を悪くする

子供には規則正しい生活を

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、幼少期の睡眠はその後の人生にとってかなり重要です。

私も48歳になりますが、幼少時代はテレビも深夜まで放送されておらず、街中も真っ暗という環境で育ちました。

今では毎日24時間営業の店に囲まれ、テレビも一日中やっている。

つまり「光」を浴びる時間と量が全く違うわけです。

「光」は従来、朝起きた時に強い光を浴び、夜になるにつれて浴びる量が減少していくものです。

しかし、現代ではそうはいかず、昼夜問わず明るい光の中にいるのが現状です。

その環境を変えることは非常に難しく、自分自身でできることから始めることが大切です。

休日に遅くまで寝床で過ごすと夜型化を促進

多くの方は平日に働き、休日に休んでいるかと思います。

平日の睡眠不足を補うために休日に寝だめをしている人も多数います。

しかし、本来寝だめはできません。

もし寝だめができるのであれば12時間ほど寝れば2日続けて働くことが可能になりますが、それは不可能なことは明白です。

朝目が覚めたら日光を取り入れる

人の体を活発にするにはセロトニンというホルモンが必要になりますが、セロトニンを生成するのが日光です。

光を目から取り入れることでセロトニンが増え活発になります。

逆にセロトニンが減少してくるとメラトニンという「眠りの準備ホルモン」が生成されます。

真っ暗な部屋で光を浴びずにいると人は昼夜逆転してしまいます。

体に必要なものはすべて自然が与えてくれます。

朝起きた時には積極的に光を浴びる習慣をつけましょう。

費用もかからず健康になれる、一番の方法です。

夜更かしは睡眠を悪くする

眠ることは私たちにとって、とても大切な行動のひとつです。

1日は24時間ですが、体内時計は25時間サイクルで回り、この「ズレ」を調整するのが「光」なのです。

夜更かしはこの体内時計の「ズレ」を助長してしまいますし、このズレがホルモンバランスを崩し体調不良になってしまいます。

不眠を改善するなら、まずは夜更かしを減らすことです。

気合いと根性で睡眠時間を減らすのではなく、科学的に睡眠を改善することが実は、不眠改善する近道になるのです。