睡眠時間が延びる人と延びない人

睡眠の知識

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

皆さんの睡眠時間はどれくらいですか?

適切な睡眠時間はわかっていますか?ということを前回お伝えしました。

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今回は「実験として」あなたが睡眠負債を抱えているのかそうではないのか?についてお伝えしようと思います。

睡眠負債とは

睡眠負債とは、言葉通り「睡眠」の「負債」のことです。

負債と聞くと借金のようなイメージがあるかもしれませんが、まさにその通り。

お金の場合は少しずつでも返済していけば良いのですが、睡眠に限っていえば、その負債は返済することができません。

さらに、そのじわじわ積み重なる負債は預金が減らない代わりに、あなたの体を蝕んでいくという、恐ろしいものなのです。

その影響は「血糖値や血圧の上昇」、さらに「注意力散漫やイライラ」など気分的にも関わってきますので注意が必要です。

睡眠負債を抱えているかどうかの実験

では、あなたはこの睡眠負債を抱えていると思いますか?

このことを聞くと多くの人が「抱えていると思う」と答えています。

では、あなたの睡眠時間は足りていると思いますか?とさらに聞くと「足りていると思う」と答えられます。

実験と捉えてみて、次のことを試してみてください。

次の日が休みでフリーの時などに試していただくのが良いかと思います。

次のことを行ってみましょう。

1、時計やスマホなど、時計がわかるものを遠ざける
2、カーテンを閉め、光が部屋の中に入らないようにする
3、目覚ましなどのスイッチを切り、無意識に起きる時間まで眠る
やるべきことはこれだけですが、
睡眠負債が溜まっていない時は通常の睡眠時間と変化なく自然に目が覚めるでしょう。
しかし、睡眠負債が溜まっている場合は、いつもより長く眠ることになります。
自分自身の睡眠に負債がある場合には、いつもより長く眠ってしまうのです。
いつもより長く眠ってしまう方は、周りから左右されずに眠った時間だけ「現在の疲労に対して復活する時間がそれだけ必要だ」ということになります。
もちろん、いつもは6時間睡眠の人が10時間眠っていたとしても、それが「あなたにとって適切な睡眠時間」ということではありません。
「疲労の蓄積を回復するのにそれだけの時間が必要」だったということです。
数日続けていけば7〜8時間の睡眠時間に落ち着くかもしれません。

病気の影響が少ない睡眠時間

病気にならないための睡眠時間はおおよそ「7時間前後」と言われています。

睡眠時間と死亡率の関係を記したこのグラフは6.5〜7時間の睡眠時間の人が死亡率が低いとしています。

集計のデータであり、全ての人に当てはまるということではありませんが、6.5〜7時間の睡眠時間の人がもっとも影響が少ないということになります。

睡眠時間が足りない場合には仮眠を活用しよう

しかし、普段働いていると適正な睡眠時間をきっちりとることは難しいものです。

そこで活用するのが「15〜30分の仮眠」です。

「仮眠」を社内制度にしているところもあるくらい少しずつ浸透してきていますが、まだまだ少ないのが現状です。

仮眠の活用は、リフレッシュ効果や集中力のアップにも関わっていて、生産性の向上や気分の安定にも深く関係しています。

基本、体温が下がると眠気が襲ってきますが、体温が下がっていないのに眠気がくる午後2時から4時前後に仮眠を取ると良いでしょう。

また、午後4時以降の仮眠は「夜の本睡眠」に影響するためしないようにしましょう。

まとめ

あなたの睡眠時間を知ることと、睡眠負債のあるなしがわかる方法をお伝えしていました。

仕事もうまくいき、家庭やプライベートもうまくいくためには、まずは質の良い睡眠が大切です。

旅行に行くにも、美味しい食事を取るにも健康でなければなりません。

睡眠負債を憂うのではなく、まずは睡眠というものに今一度目を向けてみましょう。