先日セミナーが始まる前に、「起きるのはいつも同じ時間だけど、朝の時間、特に午前中がすごく眠い。」という相談を受けました。
今日はその症状のことについてお伝えしたいと思います。
ヒトの1日は25時間サイクル
みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
上にも書いたように、「いつも同じ時間に起きているのに、午前中がすごく眠い」という症状は、サーカディアンリズムがズレていることによる「眠気」だと思います。
と言ってもなんのことやらサッパリわかりにくいと思うので、できるだけわかりやすいようにお伝えできればと思います。
自然は24時間サイクル、ヒトは25時間サイクル
私たちが生きているこの世の中は、「1日24時間サイクル」で回っています。
「太陽が出てきて沈み、月が出てきて沈む」というこのサイクルですね。
しかし、「ヒトの1日は25時間サイクル」になっています。
「体内時計」という言葉を聞いたことがあると思います。そして、「腹時計」という言葉も。
この私たちの自然のサイクルは、何もしない状態でいると「1日を25時間間隔で生きていく」ということになります。
暗闇の中で生活をしていると、ヒトは1日1時間ずつ後ろにズレていくのです。
「真っ暗な部屋で、光も時計もない生活をし、自分のいい時間で食事を自由にとってもらう」ことをすれば、ヒトは1日約25時間で刻むのです。
ということは、1週間真っ暗な部屋で光も時計もない部屋で生活してもらうとすれば、1週間で昼夜が逆転します。
改善策
この質問してくれた型に限定してお伝えさせていただくと、彼(Aさん)とします。
彼の場合は、毎日仕事を頑張っているので、恒常性維持機構(ホメオスタシスといいます)が働きます。
毎日頑張って仕事の疲れを癒すために、体は睡眠を欲します。
しかし、体内時計とのズレがあるため、一日の中で「疲れと一日のサイクル」にズレが生じてきていると言えます。
この、体内時計機構を活かすためには、強い太陽の光を浴びて、夜にメラトニンを多く出させる必要があります。
強い光はセロトニンを多く発生させますが、このセロトニンが多く出れば出るほど、夕方以降メラトニンが多く発生します。
Aさんの場合は、「朝から強い光を全身に浴びて、1日の始まりのスイッチを強制的に押す」必要があると思います。
おそらく、今までは強い光を浴びる量が少なかったのかもしれません。
仕事内容にもよりますが、デスクワークが多く、室内での仕事がメインの人に起こりがちなパターンだと思います。
Aさん、たくさん光を浴びて、毎日を元気に過ごせるようになることを応援しています(^^)
皆さんもぜひ試してみてくださいね!
まとめとアドバイス
・ヒトの体内時計は25時間で刻む
・自然は24時間で刻む
・太陽の光は1日24時間にリセットするためのスイッチの役割
・セロトニンが多く分泌される分だけ、メラトニンが多く分泌される
参考: