私たちの体は夜につくられる

睡眠の知識

みなさんこんにちは快眠デザイン研究所の古泉です。

毎日眠っている私たち。

私たちの体はこの睡眠中に何が行われているのでしょうか?

眠っている間に活動してくれるホルモンたち

私たちが眠っている間に体の奥底ではさまざまな事が行われています。

その中でも睡眠学的に発表されているのが

成長ホルモン
メラトニン
コルチゾール
がどれくらい出ているのか、またそれはどんな時間に出ているのかという事。
各ホルモンについてお伝えしていきます。
 

成長ホルモン

成長ホルモンは寝始めてからすぐに分泌され、約4時間ほど時間をかけて減少していきます。

最初に深い睡眠段階に入った時に分泌されています。

成長ホルモンの役割
成長ホルモンは私たちの体を作り出しているホルモンです。主に怪我や病気を復活させる役割だったり、また骨や筋肉の発達、さらには脂肪の分解等もしてくれます。

メラトニン

メラトニンとセットで使われるのがセロトニンという単語ですが、簡単に説明するとメラトニンは「安静」、そしてセロトニンは「活動」をもたらしてくれるホルモンとなります。

メラトニンは眠ってから分泌されるというものではなく、夜になるにしたがって(日光が弱くなるにしたがって)多く分泌されるホルモンです。

メラトニンの役割
メラトニンは人の中にある体内時計を調節してくれます。
人は25時間サイクルで行動しているのですが、これを24時間周期に戻してくれるものがメラトニンです。
また、この時間調整(サーガディアンリズム・概日リズム)をしてくれるものがメラトニンです。

また、他のホルモンが規則正しく分泌できるように時間調整もしてくれています。

コルチゾール

コルチゾールはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、私たちが生活していく上で重要な役割を担っています。

コルチゾールの役割
副腎皮質から分泌されるもので、糖の生成や免疫力の強化をもたらしてくれます。
また、筋肉でのタンパク質代謝、脂肪の分解などの代謝促進、さらには抗炎症の力も持っています。
コルチゾールは睡眠に入ってから朝起きるまでに少しずつ増えていくもので、起きる前くらいにピークを迎えます。
 

眠ることで体はつくられている

私たちが何気なくおこなっている睡眠。

体の形成や脳の情報処理、病気や怪我の修復など、眠っている無意識の中でも体は一生懸命頑張ってくれている事がわかります。

メンタルも健康も「睡眠」は欠かせない事が理解できたかと思います。

徹夜をすれば、体は悲鳴をあげ、働きすぎると脳はオーバーヒートを起こします。

その事が体調不良や非効率な活動、病気や事故なども生み出してしまうのです。

「体を駆使して睡眠時間を削る」ことはナンセンスです。

効率的で高いパフォーマンスを得ようと思うなら、見逃してはいけないのが「睡眠」なのです。