「認知症」と「睡眠負債」が関係?体にあるのに脳にないもの?

個人向け

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

かなり夜が寒くなってきていて、朝から喉がイガイガするときもあるのではないのでしょうか?

こんな時は「湿度」に注意して、風邪などに注意するようにしましょうね。

睡眠不足の人は認知症に注意?

さっきまでしていたことを忘れてしまう。帰り道を忘れてしまい徘徊してしまう。

同じことを何回も話してしまうなんてことはありませんか?一時は「若年性アルツハイマー」などの言葉もクローズアップされていて、注目をあびるようになってきました。

 

実は認知症と睡眠不足、睡眠負債は大いに関係があることがわかっています。

高齢になれば、自然と睡眠時間は短くなっていくと言われていますが、実はそれだけではなく「睡眠負債」が認知症に関係しているのです。

 

体にはあって、脳にはないもの?

結論から言うと、体にはリンパがありますが、脳にはリンパがありません。

美容に興味のある方はサロンに行った時に、「疲れを流す」ためにリンパマッサージをしてもらったことがあるでしょう。

 

疲れの成分はリンパに溜まって、その疲れを流すためにリンパをマッサージします。

体の疲れを取るには最適ですし、「目の下のクマ」が出る時にも疲れがそこに溜まっている証拠です。

しかし、脳の中にはこの疲れを浄化する「リンパ」がなく、その疲れは脳の中に溜まっていきます。

 

アミロイドβという物質

人は疲れてくると「アミロイドβ」という物質が溜まります。この物質が「認知症の原因」とも言われています。

この物質が起きている(覚醒)時には多く分泌され、寝ている(睡眠)時には減っていくことがわかっていますが、いわゆる寝ている時にわかりやすく言うと「不純物質」を洗い流しているのです。

これが、睡眠不足による「睡眠負債」によって、脳内の血管に蓄積してしまい、記憶力の低下につながるということです。

睡眠不足は多くの病気の原因にもなると言われていますし、やる気や元気の低下にもつながります。

 

元気でいるためには、睡眠は欠かせないものです。

参考:「睡眠負債」朝日新書より

睡眠は「量より質」?

睡眠は量(時間)より質が大切だということはよく耳にする言葉ですが、せめて7時間以上の睡眠時間を確保することが第一条件です。

しかし、仕事が忙しかったり、「そんな時間は確保できない」という方も多いでしょう。

そんな時は「15分から20分くらいの仮眠」を積極的に取るようにしてみてはいかがでしょうか?

机の上に伏せるだけでもいいし、寝ないにしてもアイマスクやハンカチなどで目を覆い、「目からの刺激的な情報を遮断」するだけでも随分とリラックスできるのではないでしょうか?

 

まとめ

・脳にはリンパがない(脳にはリンパで疲れを洗い流す機能がない)
・アミロイドβが溜まると「認知症」を発症するリスクが高まる
・睡眠は質も大事だが、7時間以上の時間を確保しよう
少しでも「快眠」に近づけることを願っています!