睡眠12箇条の解説(第5条)

睡眠の知識

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

今日は厚労省が推奨している睡眠指針の5番目、「睡眠12箇条の第5条」を解説をしていきます。

睡眠12箇条の解説<第5条>

<第 5 条 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。>
・必要な睡眠時間は人それぞれ
・睡眠時間は加齢で徐々に短縮
・年をとると朝型化 男性でより顕著
・日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番

必要な睡眠時間は人それぞれ、睡眠時間は加齢で徐々に短縮


そもそも人は年齢が上がるにつれて睡眠時間が短くなります。

高齢者になって「夜眠れなくなった。朝早く起きすぎるようになってしまった」とご心配をされる方もいらっしゃいますが、

そもそも小学生では睡眠時間は平均して10時間程度必要なわけです。

高校生ぐらいをピークにして人の睡眠時間は短くなっていくのです。

年をとると朝型化、男性でより顕著

なぜ男性の方が年齢が高くなるにつれて朝型化していくのかは、はっきりとした答えは出ていません。

もしかするとホルモンバランス等が関係しているのかもしれませんね。

 

また、年齢を重ねていくことにより、レム睡眠の時間も短くなることがわかっています。

そして成長に必要なノンレム睡眠(深い睡眠)の量も少なくなっていきます。

「肌の修復が遅い」「怪我の治りが遅い」などは「ノンレム睡眠=脳と体の修復をする時間」がそもそも短くなっているということが理解できるかと思います。

日中の眠気で困らない程度の自然な睡眠が一番

高齢者の中で多いのが、睡眠時間が短かったからという理由で、午前中にいわゆる「二度寝」をされる方が多いというものです。

注意したいのは、テーブル等でうつ伏せになって眠る「仮眠」ではなく、横になって寝入ってしまうことです。

これだと「夜の不足分を補う」ことにはならず、深い睡眠(睡眠の前倒し)と同じ状態になってしまう恐れがあります。

 

一番気をつけたいことは、「睡眠時間が短い」ことはなぜなのかを知ることです。

年齢が高くなり睡眠が短くなってしまうことで「焦ってしまう」ことなく、自分に適切な睡眠時間を知ることがとても大切ですね。