睡眠不足はどうして健康に悪影響を与えるのですか?

睡眠の知識

睡眠不足が身体や生活にに及ぼす被害

皆さんは毎日きちんと睡眠時間を確保していますか?

私は毎日夜10時半前後にベッドに入り、翌日は6時に目覚ましなしで起きるという毎日を過ごしています。

私の適正睡眠時間はおおむね7時間半ということになります。

しかし、この睡眠というものは摩訶不思議なところがありまして、「睡眠は必要」ということはわかっていても、「睡眠が不足するとどうなるのか?」という根本的なテーマはあまり語られることがありません。

今回は「睡眠不足が続くと体にどういうリスクがあるのか?」についてお伝えしたいと思います。

睡眠不足は免疫力を低下させる

睡眠不足は免疫力を低下させるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる可能性があります。

実は睡眠は免疫力や疲労回復に密接な関係があります。

このグラフにあるように、人は睡眠中に成長ホルモンやメラトニン、コルチゾールなど体に大切なホルモンをたくさん分泌しています。

また、人は寝入ってすぐに「骨や傷を修復する成長ホルモン」が、そして後追いで「免疫亢進や糖・脂肪を分解するコルチゾール」が分泌されるのです。

コルチゾール:糖を作ったり、脂肪を分解したりします。さらに抗炎症や免疫力を高めてくれます。

睡眠不足は代謝を低下させる

睡眠不足は代謝を低下させ、肥満や糖尿病などの生活習慣病になりやすくなる可能性があります。

睡眠中でも胃の中にあるものを消化してくれますが、起きている時ほどは消化してくれません。

生活習慣は乱れた睡眠習慣によってもたらされることを知っておきましょう。

睡眠不足は脳機能を低下させる

睡眠不足は脳機能を低下させ、記憶力や判断力、集中力などが低下し、仕事や学業などのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

「睡眠」は体の修復も、もちろんですが記憶の整理や定着を行ってくれます。

運動、食事を気にするのと同時に、睡眠は体を回復させてくれます。

リズム良く繰り返される「レム睡眠とノンレム睡眠」によって行われているのです。

睡眠不足は精神的な負担を増幅させる

前述したように、睡眠は記憶の整理や定着をもたらします。

簡略して書きますが、睡眠不足が続くとストレスの原因になるイライラや不安が解消されないままになってしまいます。

睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増やすため、イライラや不安、うつ病などの精神的な不安定さを引き起こす可能性があります。

睡眠不足は事故リスクを高める

睡眠不足は、運転中の事故リスクを高めるため、交通事故につながる可能性があります。

人の体は、体温が高い時には眠気はあまり感じないですが、体温が下がると眠気は急激に襲ってきます。

高速道路では、交通量が少ない深夜帯に交通事故が起こっています。

眠気には「午後の眠気」と「午前2時〜4時の眠気」があり、この時にリフレッシュ対策をしなければなりません。

これは適正な睡眠時間が確保されていても同じです。

これに加えて睡眠時間が減ってしまうと、交通事故を引き起こす可能性がさらに高まります。

気付かないうちにカクッと寝落ちした経験(「クラック」といいます)は少なからずあると思います。

人は睡眠不足により、体力の消耗に加えて脳疲労が溜まった時に寝落ちします。

パソコンを長く使い続けると、急に画面がフリーズした経験は誰にでもあるかと思います。
これと同じように睡眠が不足すると脳は「強制的シャットダウン」をするようにできているのです。

まとめ

以上、様々なことを書いてきましたが、睡眠不足をナメてはいけません。

睡眠不足は私たちが思っている以上に、健康に悪影響を与えます。

睡眠を甘く考えることなく、睡眠時間は十分に確保することが重要です。