みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
「シエスタ」という文化をご存知でしょうか?
仮眠を取ることで死亡率を下げる
スペインという国では「シエスタ」といって、休憩の時間を長く取る習慣がありました。
現在でも一部残っているところもあるようですが、日本を含めて、午後の休憩時間は午後12時〜13時までの1時間程度になってしまいました。
朝9時から午後2時まで働いたら、2時間の昼休み。さらに午後4時から午後7時まで勤務するという働き方制度。
仮眠の時間はどれくらいが適正?
仮眠と昼寝の違いは何でしょうか?
仮眠は「20分前後、深い睡眠段階に入る前に起床すること。」昼寝は「1時間以上の睡眠で睡眠段階が深いところまで入ってしまい、夜の本睡眠に悪い影響を及ぼしてしまうこと。
という違いがあります。
適正な睡眠時間が取れていたら眠気が来ないということではなく、午後1時前後に体内温度は下がっています。
これは睡眠負債という積み重なった疲労などがない場合にでも眠気が来てしまうものです。
この時に仮眠をするのが一番適正な形です。
仮眠する場合には長くても30分程度に抑えておくことが重要です。
仮眠と発病率
仮眠を長くしてしまう(いわゆる本睡眠状態になってしまう)と心臓病などの発病率が高く、さらに認知症の発病率も高くなるというデータがあります。
一方、20分程度の仮眠が習慣化できている場合は昼寝の習慣がない人より死亡率が低く、認知症の発病率は6分の1まで抑えられることがわかっています。
午後の居眠りで重大な事故を起こしてしまったり、生産性が低下するほどの眠気の中での作業効率を考えると、仮眠を取ることによる時間のロスと比較しても比べ物になりません。
むしろ昼間に積極的な仮眠を取ることは「パワーナップ」と言われ生産性の向上や、スムーズな作業につながります。
昨今では、企業が社員の睡眠問題に着目している例も多く、仮眠室の設置や仮眠の推奨なども行われています。
あなたの会社はいかがですか?生産性の高い仕事のやり方、生産性の低い仕事のやり方。
どちらを取りますか?