「寝る」と「眠る」ってどう違う?
みなさんこんにちは。睡眠指導士上級、古泉です。
私も含めて、普段何気なく「寝る」も「眠る」も使っていると思います。が、そもそも「寝る」と「眠る」の違いはなんでしょう?
普通はそんなこと考えないことだと思いますが、今日はお伝えしたいと思います。
「寝る」ってどういう状態のことなのか
「寝る」というのは横になる状態です。
頭は起きていて、目もぱっちり!でも横になっているという状態を「寝る」と表現します。横になってゴロゴロしている状態も「寝ている」ですね。筋肉も緩んでいません。
睡眠学からいうと、寝ている状態は体のための「休息」になります。
「眠る」ってどういう状態なのか
「眠る」というのは、体や脳を休ませ、回復させている状態です。
意識もなく、眼球が動いたりします。一定のサイクルで脳波が現れ、レム睡眠とノンレム睡眠が交互に現れます。
睡眠学からいうと、眠っている状態は体の機能を「回復」させている状態にあります。
「不眠」という状態は「眠れていなくて寝ている状態?」
もはや不眠というものは、体を「回復させないといけない時」に「休ませているだけの状態」だと言えます。
「眠れない」という方でも、ベッドの上に横になっているのですから体と脳を回復させたいのに回復させてあげれない状態になっているということですね。
また、睡眠障害という観点から見ると
「入眠困難」「熟眠困難」「中途覚醒」「早朝覚醒」などが原因としてあげられます。
それぞれを詳しく見ていきましょう
- 「入眠困難」・・・布団に入ってから眠るまでの時間が長い。眠りたいと思っているのになかなか眠れない状態で目が冴えてしまっている状態です。通常30分以上眠れない状態が入眠困難と言われます。
- 「熟眠困難」・・・眠っているはずなのに深く眠れない状態のことで、眠った感じがしない状態を言います。頭がボーッとすることもあります。
- 「中途覚醒」・・・これは夜中に目が覚めてしまう状態です。なぜだかわからないけれど、急にパッと目が覚めてしまう状態のことを言います。
- 「早朝覚醒」・・・普段起きる時間ではないのに、朝早く目覚めてしまう状態です。
本人にとってはどれも辛い状態ですが、まずは自分がどれに当てはまるかを知っておくことが一番重要になります。
こんな不眠状態を解決するのが睡眠日誌の活用です。
じっくり睡眠日誌を使ってみたい!と思っている方は、ダウンロード版も詳しく載せているので参考にしてみてくださいね。
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古泉
寝ると眠るの違い。お分りいただけいただけたかと思います
今日は短いですが、このへんで。ありがとうございました。