みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
「隠れた殺し屋」だなんて、少々ハードな表現ですが、
睡眠中に息が止まってしまう症状。それが睡眠時無呼吸症候群です。
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に舌が喉の奥につまり、息ができなくなる状態です。
人は通常、当たり前ですが寝ている時も呼吸をしています、睡眠時無呼吸の症状が出ると、睡眠中に舌の筋肉が弛緩して、喉が詰まり気道を塞いでしまうのです。
人間は、空気の流れが妨げられた時に眠ったままで呼吸を回復できるようにはできていないので、呼吸ができなくなると血中の酸素濃度が下がります。
血中酸素濃度が下がる代わりに二酸化炭素の濃度が上昇します。
その状態が続くと、脳はパニックを起こし、大きく酸素を供給するために、大きな深呼吸をするのです。
息絶える寸前で突然目が覚める
呼吸ができなくなり、脳が悲鳴をあげた時、舌の筋肉が緊張(復活)して空気が入ってきます。
そして、本人はすぐにまた眠りにつくのです。
その繰り返しをしていることが続くと、体力の回復や疲労の回復は到底できません。
睡眠時無呼吸症候群は自分で気づかない
大きないびきが出ていることも、息ができていないことも本人は全く気付いていません。
周りが気付いてあげることも重要な課題です。
本人は生と死の境を彷徨っているというのに、その状態に全く気付いていないということが厄介なのです。
このように睡眠負債が続いている状態だと、回復はおろか、昼間に全く元気が出ず疲れがひどいことは自覚していても、
我が身に夜何が起こっていることについては、全くわからないのです。
周りで疲れている方がいたら、無呼吸症候群ではないか?とアドバイスしてみてはいかがでしょうか?
参考図書:「ヒトはなぜ人生の3分の1も眠るのか?ウィリアム・C・デメント」
こちらも参考にどうぞ↓
同僚で疲れている人がいたら
もしも、あなたの周りの同僚で疲れている人がいたら、その人はもしかすると「睡眠時無呼吸症候群」かもしれません。
一声、「最近特に疲れているようだから、一度調べてもらったら?」と声をかけてあげましょう。
疲れがなかなか取れない状態では、睡眠時無呼吸症候群と判断されない場合も多く、疲れが蓄積しているだけだったり、若年生の疾患だったりと判断される場合もあります。
企業では、そんな社員のためにも「睡眠外来」などの病院を紹介してあげることも大切です。