みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
2022年11月13日の長崎新聞に、睡眠と持病の増加について記事が載っていましたので皆さんにシェアしたいと思います。
イギリスの50歳以上の男女7000人調査。
1日の睡眠時間が5時間以下の人は慢性疾患をいくつも抱えるリスクが増加するとの報告が掲載されました。
「睡眠時間が短いと持病が増加する」との報告
2022/11/13長崎新聞記事より
イギリスの中高年7000人を調査した結果、1日の睡眠時間が5時間以下と短い人は、その後の人生で心臓病や糖尿病などの慢性疾患を抱えるリスクが高まるというもの。
生活習慣病にならないようには、常日頃から健康に気をつけることが大切ということは誰もが知っている事実です。
しかし実際には今後の人生で自分の体にどんなことが起こるかは誰にもわからないわけで、そのため不摂生になってしまうことも納得ができるところです。
健康のためには7〜8時間の睡眠時間を
チームの研究者によると、健康のためには7〜8時間の睡眠時間を取ることが推奨されています。
また、質の良い睡眠に繋がるためのアドバイスとして
・快適な温度に保つ(日本睡眠教育機構によると寝床内の温度は33度前後を推奨しています)
・寝る前にスマートフォン等をいじらない
・昼間に太陽の光を浴びる
・適度な運動をする
睡眠と持病についての「調査・分析方法」
この調査の分析方法は、50歳以上の男女約7000人について睡眠週間と心臓病や糖尿病、がん、認知症など13種類の病気の発症との関係を25年間にわたって分析したとのこと。
職業は公務員を対象にしているということなので、土曜日や日曜日、祝日祭日は休み(いわゆるカレンダーの赤日)で昼間に勤務しているのではないかと予想しています。
50歳時点で睡眠時間が5時間以下の人は全体の7%と多くはない数字ですが、7時間眠れている人と比較すると、その後に2つ以上の持病を抱えるようになるリスクが30%も高かったとのこと。
また、長期にわたる死亡リスクも上昇するとされています。
今までの研究にはなかった調査結果も
今までの分析によると、睡眠時間が8時間を超える長時間睡眠は死亡リスクや疾患のリスクが上昇するという意見が一般的だったのですが、今回のこの調査では、50歳時点で9時間眠る健康な人で持病が増える傾向はみられず、長時間睡眠の影響は明確には確認できなかったとのことなので、今後の分析に注目するところですね。
睡眠学が始められて60年弱になりますが、分析はその時点での調査結果になっているものが多く、因果関係は進行形という結果も多いのではないかなと思っています。
しかし、睡眠は健康に直接影響を及ぼすということは疑いないところ。
健康のために、また記憶力や脳の復活のためにも、今後とも睡眠は大切にしていきましょう。