仕事をバリバリこなせる時間は起床何時間後?「仕事力と睡眠との関係」

個人向け

仕事や勉強をバリバリこなしたい方へ

みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。

 

「1日の中で、一番パフォーマンスが高いのは、起きてから何時間くらいですか?」という質問をいただきましたので、今日は「起きてからの脳のサイクル」についてお伝えします。

 

人の脳というのは本来、「生きるため」にあるのは誰もが知っていることですが、実は脳もフル回転するときと、そうでない時が時間帯によって変わります。

引用:プレジデントオンライより

「数字を使った会議は午前中が効率が良い」

人間の脳は起きてからすぐの時が一番活発になると言われています。

 

朝起きた時は空腹状態にありますので、その時に記憶と集中力が一番活発な時間帯になっていると言われます。

 

ということは「計算を使う勉強」や「実績などを管理する会議」などは「午前中」に行うことが良いでしょう。

 

また、記憶力が高くなるのは、「眠る前の1時間」とも言われています。

 

社会や暗記が必要な勉強は「寝る前の1時間にする」ようにして、睡眠をとることで記憶力が定着することもわかっています。

 

「昼寝の効用・事故数の変化」

このグラフからもわかるように、起床後8時間後(6時に起床した場合は午後2時ごろ)は生体リズムにより眠気が出てきます。

 

最近は昼寝が推奨されていますが、昼寝ができるようであれば午後2時くらいに仮眠をとることが一番効率的でしょう。

 

また、仮眠が取れない環境の方は、「意識的に外に出て営業を行う」、「立ったまま仕事をする」などの工夫をすることで、仕事力にも差が出てきます。

 

車の運転をする方などは、仮眠を意識的にとることを推奨します。

 

適度な睡眠時間が取れている場合でも、午後2時ごろには眠くなってくるのが人間の生体リズムなので、「怠けるのではなく、積極的に仮眠をとる」ようにしましょう。

この「適度な仮眠」がその後の仕事力に大きく関わってきますので、会社的にルールとして決めることも必要かもしれません。

 

イタリアの高速道路での居眠り運転と事故についてのデータがあります。

 

このデータによると、深夜3〜4時、午後2時ごろの事故率が上がっています。

 

普段は寝ていることが多い夜中の事故はなんとなく理解できますが、午後2時ごろにも事故数が高くなっていることに注意ですね。

 

しかも、交通量がそれほど多いわけでもないのに事故数が増えているということは、「脳が休んでいる状態に注意力散漫になってしまっているということです。

 

運送会社や、タクシーに乗車する仕事、また外回りの営業の方などは気をつけたいデータになります。

 

「昼寝で学習力がアップ?」

東広島市高屋町小谷の市立小谷小学校(岡田良二校長、269人)では、お昼の時間に7分間、児童全員で昼寝をとることにしたところ、


ザ・ウィークリープレスネットより

これを始めて この変化…

変化① 5時間目にあくびが出なくなった。(児童)
変化② 午後の授業に集中できるようになった。(児童)
変化③ 午後の授業で、背筋が伸びるようになった。(児童)
変化④ 午後の授業で、発表の声が大きくなった。(教員)
変化⑤ 学校から帰ってすぐに寝てしまうことがなくなった。(保護者)
変化⑥ 児童の保健室の利用数が減った。(小谷小前年比)

というすごい変化が実証されています。

 

生体リズムを活用することによって成績が上がるということになれば、取り入れない理由はありませんね。

 

 

「夜勤勤務者の睡眠の取り方」

夜勤の仕事をしている人は、睡眠リズムが乱れるということがあります。

 

例えば病院に勤務している方で、午後5時〜翌日8時までの勤務が続くとしましょう。

 

その場合、仮眠はとると思いますが、翌日帰ってきて10時くらいから夕方4時くらいまで寝ているという場合は、その睡眠リズムが体に染み込んでしまっている場合があり、夜に眠れないことがあります。

 

この場合は、通常の「朝起きて、夜寝なければいけない」と思い込むのではなく、少しづつリズムを取り戻すようにするのが良い方法です。

 

この場合は、朝帰ってきてからの睡眠を1時間くらいの仮眠程度にし、夜に寝るようにリズムを整えるのが最も良い方法です。

 

逆に言えば、看護師さんの勤務のように「日勤・準夜・深夜・明け休み」のリズムは体に負担がかかりやすくなりますので、「今週は日勤を多くする」「来週は夜勤を多くする」などの勤務編成をすることで、勤務者の体の負担は大きく減らすことができます。

 

しかし、実際は人と家庭と、勤務の状況にもよりますので、すぐに帰ることは難しいかと思いますが、そういう方法も活用すると良いでしょう。

 

まとめ

今回は睡眠と仕事や学力の関係についてお伝えしてきました。

 

仕事といっても多岐に渡りますし、勤務時間も仕事内容も全て違います。

そして、最近のデータでは高校生の睡眠時間が一番短いとも言われています。学業や部活、塾などに時間がかかる分、睡眠時間が減らされているようです。

 

少しでも効率の良い睡眠方法で、豊かな生活を送れるようになるといいですね。