運動と睡眠にはとても深い関係があります。
そこでキーワードとなるのが「深部体温」という言葉です。
今日は運動と睡眠についてお伝えします。
「眠気」とはどういう原理なのか
人はおおよそ1日を24時間で過ごしています。
そして、通常は体温が36度前後で過ごしています。
人はこの体温調節を本能的にしていますが、この体温が1日の中で上がったり下がったりしています。
起きてから昼に向けて少しずつ体温は上がり、夕方から夜に向けてその体温は下がっていきます。(実際には起きてから8時間後くらいに温度は少し下がります)
これが1日の体温サイクル。そしてこのサイクルの中で体温が下がる時に眠気が来るようになっています。
「表面体温」と「深部体温」
例えば体を触った時に、そのの気温が高ければ表面体温は高く、逆に外の気温が低ければ下がります。
これは、「外気温に影響された体温」なのですが、実は人にはもうひとつ「深部体温」というものがあります。
これは、外的影響に関係ない体の中心部の温度のことです。
この深部体温のリズムによって人は覚醒したり、睡眠をとったりしています。
この深部体温の高低差、いわゆるギャップが大きいほど眠気が強いということになります。
例えば温泉に入ると、体はポカポカ芯まで暖かくなり、汗を放出します。
その汗が体を冷やし、温度が下がるのです。このことによってお風呂から上がり、リラックスした状態でウトウトし始め気持ち良い眠りにつくことができます。
時間にして1〜3時間。
この時間をうまく活用することによって、「睡眠をコントロール」することができます。
運動は就寝3時間前がいちばん良い
このため普段から運動している方は、質の良い睡眠をしていることが多いのも、この体温さのギャップ高低差が大きいことによるものだと考えることができます。
このことを考えてみると、朝から激しい運動をしたとすれば、午前中はすっきりするでしょうが、午後イチは少し睡魔に襲われてしまう場合があります。
逆に就寝3時間前に運動を終わらせることができれば、夜には質の良い入眠に期待できるというわけです。
また、睡眠を阻害しないことものとして、「ストレッチ」もおすすめです。
ハードな運動はできなくても、ストレッチをするだけで体はリラックスできるのでおすすめです。
すでにスポーツに取り組んでいる方も、これから始めようとする方も「運動する時間」を少しだけ気をつけると良いかもしれません。
また良質な睡眠は、体の回復に必要なホルモンが多く分泌されますので、ぜひ試してみてください。