アナタはどんな枕に包まれて寝ていますか?
まくらを買い換えるときの参考になれば幸いです。
みなさんこんにちは。快眠デザイン研究所の古泉です。
私は16年間、寝具専門店の店長をしていました。しかもこだわりの強い快眠専門店。
もちろんオーダー枕も販売していました。こだわりの強すぎる(笑)私は枕も自分で素材と生地からメーカーを周り納得のいく枕でした。
今は睡眠コンサルタントになり、客観的に様々な枕をご紹介します。
*メリット・デメリットを表記していますが。、個人的な主観に基づいていますので参考程度でお願いいたします。
さんわオリジナル「スライス枕」
やっぱり私が信念をを持って作っていたので、最初にご紹介します。
長崎県大村市、諫早市「さんわ」でしか買えないオーダー枕です。
この枕は、下部分に硬めのシートが2cm、1cm、0.5cmとあり、後頭部を支える部分にはダブルラッセルという通気性の良い生地を使っています。退職する前にもバージョンアップしさらに通気性の良いものにしました。
さらに首の頸椎を支える部分も別パーツであり、寝返りもしやすく、さらに呼吸もしやすい枕として開発しました。今までに2000人以上の方の製作をさせていただき、大変好評でした。
・相談を聞きながら作るので長崎県大村市以外の地域の方にとっては交通の便が悪い。
まくらぼ
関東を中心に多店舗展開をされている「まくらぼ」さんの枕。京都西川の若手会の中でもリーダーとして寝具業界を引っ張る存在の会社です。
まくらぼ様︎HPより画像はお借りしました。
枕が8つのポケットに分かれていて、各部分にその方にあった高さを計測して詰めていきます。私がすごいなと思ったのはダブルラッセルの生地を使っていること。コストパフォーマンスから考えるとなかなか使用できない生地です。しかも伸縮性のある生地なので、縫製が簡単ではないこと。
「頭寒足熱」という言葉もあるように頭部分の通気性もしっかり考えている枕です。
枕メンテナンス永久無料も魅力的でした。ちなみに私がいたお店では「お買い上げ日より5年間」に設定していました。
・中のパイプはつぶれやすいので、メンテナンスが必要(寝具専門店からすると普通なんだけどお客さんによっては面倒な部分がある)
マイ枕(エイティー今藤)
九州からスタートし現在は香港まで出店してるチェーン店。マイ枕さんのオーダーメイド枕。
マイまくら様︎HPより画像はお借りしました。
こちらも中身はパイプ素材。14ものポケットに数値で出した重量を入れていきます。
今となってはオーダー枕も一般的に知られるようになってきましたが、今藤さんはこだわりがあり、寝具業界に革命をもたらしたと言っても良いくらいです。
枕測定やマットレスをその方に合わせてデータ化するという、今までの業界とは一線を画した測定方法も素晴らしいです。各店舗で測定できるようなのでお願いしてみてはいかがでしょうか?
・中のパイプはつぶれやすいので、メンテナンスが必要(寝具専門店からすると普通なんだけどお客さんによっては面倒な部分がある)
ふとんタナカ
愛知県に本社がある「ふとんタナカ」さん。こちらも全国展開している企業で、中国にも日本の寝具の良さを広めようとしている会社です。
ふとんタナカ様︎HPより画像はお借りしました。
この画像にもある5万円のじぶんまくら「頂」。この他にも様々な種類の枕が店頭に並んでいます。
自社でふとん工場を持っているところは少ない中、自社で生産されている数少ない「自社で作って自社で販売する」企業です。こちらも体から測定する機会があり、体に合わせた測定をしてくれます。
・フラグシップモデル「頂」はオーダー枕でも高価な方に入るので説明をよく聞いてから購入を決めましょう。
快眠ひろば(フィットラボ)
寝具メーカー西川リビングが主体となり、多くの専門店が集まり販売している「フィットラボ」のオーダー枕。快眠ひろばという集まりで様々な情報交換をされています。
6つに分かれたブロックと下を支えるダブルクッションの感じが新しい。
FitLabo様︎HPより画像はお借りしました。
全国の中小規模の寝具専門店が集まり、快眠ひろばとして機能しているので寝具にこだわりのある店主の方が多いと思います。
ただ、メーカー主体の集まりなので、どうしてもその商品を販売しなければいけないという縛りは多少あるのではないかなと思います。
西川リビング(2019年2月からは西川4社合併により(株)西川に社名変更)が製作している商品を全国の寝具専門店で販売しているので、引っ越し等しても他店でもメンテナンスしてくれるのはメリットですよね。
王様の夢枕(まくら株式会社)
まくら株式会社はインターネット通販でかなり多種類のまくらを販売している会社です。従業員も若手の方が多く急成長している会社です。
中でも新発売となった「王様の夢枕」
(株)まくら様︎HPより画像はお借りしました。
100万個以上も売れている「王様の夢枕」。ここの会社はとにかく「楽しそう」というイメージです。社長様もとても人当たりがよく話しやすい方です。
ネット販売が主流なので、実店舗はありませんが、「まくらレンタル」もしていますのでソフト面でも充実していますよね。
山田朱織枕研究所
山田朱織枕研究所様HPより画像はお借りしました。
山田朱織先生という整形外科の先生が考案した「オーダーメイド整形外科枕」。
実際の医療現場で活躍されている経験から「姿勢革命」という体に与える影響についても取り組まれています。
実際私がオーダーまくらを作るときでも山田先生の書籍を読んだり参考にさせていただきました。
他社のオーダーまくらと比較して一番の違いは「フラット」な構造になっていること。これは寝返りを重視されているまくらに多い特徴です。
膨らみがある枕は「頸椎支持重視」、フラット設計の枕は「寝返り重視」だと私古泉は考えています。
初回は「受診」をするという所も寝具専門店にはないお医者様ならではのヒアリングですね。
・人気があり、かなりの予約待ちということなので、すぐには買えないかもしれませんね。
眠り製作所
眠り製作所様HPより画像はお借りしました。
こちらの会社は、お会いしたことはありませんが私が寝具専門店時代にかなり「納得された設計」をされているなと感心、学ばせていただいた会社です。
枕は後頭部・頸椎・仰向け時・横向き時など体位変換した時の状況により高さ等が変わるので、オーダーメイド枕を作る場合にはそこが悩みどころ(どこかで妥協しなければいけない時も出てくるのです)なんですが、「眠り製作所」さんの商品開発は細かいところまで「考え尽くされている」のがよくわかります。
しばらくぶりにホームページを拝見したところ、かなり商品ラインアップが増えているので楽しいです。
商品によっては返品サポートもあるようなので買った後でも安心です。日本製という所も信頼できますね。
おまけ
寝具販売時代によく聞かれていた質問がありました。
古泉さんにとって「一番のまくらは何ですか?」と。
私はそう聞かれた時に、必ずこう答えます。
それは「あなたが大好きな人の腕枕じゃないでしょうか?」と(笑)
でも、真面目に考えてみるとあながち嘘ではないように思います。快眠を求める時に「温度・湿度・音・光・肌触り」など様々な要素がリラックス環境を作り、「安らかな眠り」が作られるのです。
心地いい眠りは「商品主体」ではなく「あなた」がいかにリラックスしてできるかだと思います。
「古泉のうで枕」←特別価格プライスレスです。*現在は嫁がいるので永久品切れ中です。
あなたの枕選びのご参考になれば幸いです。