みなさんこんにちは。正しい睡眠知識で「マックスパフォーマンス」を作る古泉です。
数年前の流行語大賞でも話題になった「睡眠負債」。
なにやら体にとってはあまり好ましくないようですが、一体なにが怖いものなのでしょう?
今日は「睡眠負債」について詳しく書いてみたいと思います。
実際に眠りの悩みから解決に向かった例も紹介しています。
「睡眠負債」とは一体?
「睡眠負債」という言葉は、スタンフォード大学のWilliam C,Dement教授によって作られた言葉で、日々の睡眠不足が借金のように積み重なっていき、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態だと言われています。
お金の「負債」とはなにが違うのか?
まるでお金の借金のように、少しずつ負債が溜まっていくことなんですね。
人でいうと、払えなくなってしまえば自己破産してリセット(になるかはわかんないけど)すれば、新しい一歩を踏み出せますが、睡眠の「負債」の場合は、それができないというところが大きな違いかもしれません。
ともすると、体に重大な悪影響を及ぼすと言われているので、怖いですね。
知らない間に睡眠負債は蓄積している?
睡眠負債のリスクをチェックするためにはいくつかの方法があります。
いくつ当てはまるでしょうか?
- いつもより寝付くまでにとても時間がかかった
- 夜間に頻繁に目が覚める(中途覚醒)
- 布団に入ってから寝付くまで1時間以上時間がかかった
- 思った時間よりも早く目覚め、それ以降眠れなくなってしまった
- 日中に強い眠気に襲われた
- 今の睡眠に関して、かなり不満がある
- 日中の眠気が激しい
7問中、5問以上○がつく方は、非常に危険な状態です。
休みの日に長く寝ることで、不眠をリセットするという方もいらっしゃいますが、実はあなたの睡眠負債は知らない間にどんどん蓄積されていっているのです。
日本人の約4割は6時間未満で、慢性的な睡眠不足状態にあると言われています。
よく、4人に1人は何らかの睡眠障害を持っていると聞いたことはあるでしょう。
しかし、セミナー等で質問をした時に「自分自身で睡眠障害だと思う人?」と聞いてみると、ちらほらとしかいないのです。
でも、「寝るまでに30分以上かかる人〜?」「夜中2回以上起きる人〜?」「朝思わぬ時刻に目覚める人〜?」「毎日、ぐっすり眠った感じがしない人〜?」と質問を変えて周りを見回してみると、約4分の1強の人の手が挙がります。
実は、これが一番怖いところで、自分で気づいていない方の非常に多いこと!
これが、4人に1人が何らかの睡眠障害を抱えている人という数値になります。
気づかないのが一番怖い!
ということで、このブログで正しい知識を手に入れてくださいね!
「睡眠負債」というものは返せるのか?
先ほども記述しましたが、お金と違い、体に蓄積されていくものなので残念ながら返せるものではないのです。
どうすれば睡眠の負債が溜まっていると判断するのか?
これは非常に難しい問題で、というのは「自分自身で気づきにくい」ものなのです。
昨日よく眠れなくて、昼間眠かったという方でも、それが「負債にプラス1ポイント!」みたいにはやっぱりなりませんからね。
しかも、よく眠れたかそうでなかったかも、自分では判断できないいわゆる厄介者です。
不眠はどうすれば解決されるの?
睡眠負債についてはたくさんの言葉が並べられていますが、ではどうすれば解消されるのかがわかりづらいものです。
実際、睡眠の知識はあっても、それをうまく使いこなせていないのであれば、非常にもったいないことです。
一つ簡単な方法で解消で切る方法があります。それが睡眠日誌というものです。
これは54歳の女性の方が書いてくれた「睡眠日誌です」
睡眠大学より引用
これは私も学んでいる「睡眠教育研究機構」の中での例ですが、この女性の方の症状としては
- 睡眠時間が短く
- 日中に仮眠をとっている
- 眠れない時は飲酒することもある
- 夜中に起きる(中途覚醒)こともある
という状態でした。
しかし睡眠指導を受けて3ヶ月後の状態を見てみると
- 起きる時間を一定にすることにより
- 夜中に目覚める回数が減り
- 昼間の眠気もなくなり
マックスまでとは言えませんが、日中のパフォーマンスはかなり良くなりました。
正しい知識で睡眠が解決ました。
「睡眠のメカニズム」が不眠を快眠に変えた
また、この睡眠指導では眠りのメカニズムを使うことにより睡眠が改善されました。それは、
などをうまく利用したことです。
実際この女性は「睡眠不足症候群」という診断でしたが、これが続くようになっていくことが「睡眠負債が増え続ける」ということにつながるのです。
まとめ
- 不眠は知らず知らずのうちに、私たちの睡眠負債を蓄積している。
- 正しい睡眠の知識を知ることとは大切。でも使えない方は多い。
- 正しい睡眠知識を知っていれば、症状によってうまく活用できる。
などが挙げられます。
私が「睡眠でマックスパフォーマンス」に引き上げることも、正しい睡眠知識を活用しているだけなのです。
体に異常が出る前に、「睡眠知識」うまく活用しましょうね!